刑事事件 [事例8]

通勤中の電車内で目の前に立っていた女性に痴漢→不起訴

40代男性
罪名結果
痴漢 不起訴

背景

Aさんは、いつもの会社通勤の朝に、電車内で前に立った女性の臀部付近を触ってしまいました。
その後、被害者の方に痴漢をしたといわれ、駅員に引き渡され、警察署で取り調べを受けました。

Aさんとしては、事件自体は認め、被害者の方と示談をしたいとのことで、当事務所に依頼をされました。

対応

受任を受け、まず、示談交渉を開始すべく警察署の方へ連絡をしました。
すると、すぐに警察の方から被害者の方の情報を聞けたので、直ちに被害者の方に連絡をし、謝罪と賠償をしたい旨伝えました。被害者の方は、示談交渉に応じても良いと答えてくれたので、日程調整をして、示談交渉をすることになりました。

示談交渉の際には、被害者の方から、様々なご質問を受け、また、Aさんの書いた謝罪文について、納得できないとして修正を求められました。
Aさんとしては、今回の件では何としても示談を成立させたいというお考えでしたので、被害者の方からのご意見を真摯に受け止められて、謝罪文の修正等にも素直に応じられました。

結果

最終的には、被害者の方は、渋々ながらもAさんからの示談の持ちかけに応じていただけて、示談が成立しました。そして、Aさんは、不起訴処分となりました。

示談交渉においては、被害者の方から様々なご指摘を受けることがあります。本人(被疑者)が本当に反省をしているのかどうか、二度と同じような犯罪をしないのかどうかということはよく聞かれます。
それ以外にも、謝罪文の内容についてや、痴漢などの性犯罪の場合には本人の最寄り駅(自宅、職場)について聞かれることもあります。また、本人を連れてきてほしい等の要望もございます。

それらについて、弁護人の方から直ちには回答できないときは、一度持ち帰って依頼者の方と協議をいたします。その上で、後日、再び示談交渉を行うことになります。

示談を成立させるためには、被害者の方へ真摯な態度をとること、つまりは、基本的には被害者の方の主張や私的には素直に応じることが大事であると考えます。あまりにも理不尽な要求については、依頼者の方と協議のうえでこれに応じないということも考えられますが、そのような対応は例外です。

弁護人としては、依頼者のお気持ちお考えを前提として、被害者の言い分を聞き入れるべきかという難しい選択を迫られる場面にも遭遇しますが、それらがすべて解決し、被害者の方にも納得いただけて、かつ、依頼者の方の希望する処分(不起訴処分など)を得られた時には、本当によかったなと思う瞬間でもあります。

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