刑事事件 [事例10]

居酒屋で店員と口論となり、暴行を加えて負傷させた→不起訴

40代男性
罪名結果
傷害 不起訴

背景

店で飲酒していた際に店の店員に暴行を加えて負傷させてしまったAさんは、警察を呼ばれてしまい、警察署で事情聴取を受けました。

逮捕されることはありませんでしたが、後日再び警察署で取調べを受け、検察庁に送致されました。

検察庁からの呼び出しがあってから、Aさんご本人が当事務所に相談に来られ、弁護のご依頼がありました。Aさんのご依頼は、被害者と示談をして前科がつかないようにしてほしいというものでした。

対応

ご依頼を受けた後、早速担当検察官に依頼して被害者の連絡先を教えてもらい、被害者との示談交渉を開始しました。

弁護士が被害者の方と直接お会いし、その際に、Aさんが書いた謝罪文をお渡しして読んでいただきました。その上で、示談金をお支払いするということを伝えました。
被害者は、示談すべきかどうかだいぶ迷っている様子でした。

結果

Aさんが一定の誠意を見せたとして最終的に納得し、提示した示談金での示談が成立しました。示談書を担当検察官に送付したところ、Aさんは不起訴処分となりました。

傷害事件のように、直接の被害者がいる事件では、できるだけ速やかに示談交渉を開始し、少しでも謝罪の気持ちが伝わるように交渉することが重要です。

今回の事件では、検察庁に送致された後に示談交渉を開始したため少し遅いスタートではありましたが、謝罪文の準備などによって一定の誠意を見せることができたため、結果として円滑に示談交渉が進み、不起訴処分を獲得することができました。

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